血液がんーリンパ腫・多発性骨髄腫・急性白血病・慢性白血病ー

8月2日(土)12:3014:15 第1会場

リンパ腫
講師:伊豆津 宏二 先生

リンパ腫は、さまざまな種類の病気の総称であり、種類によって進行の仕方や適した治療法、治療効果などが大きく異なります。近年では、一部のリンパ腫に対して、分子標的薬やCAR-T細胞療法、二重特異性抗体といった新しい治療法が登場し、治療の選択肢が大きく変わってきました。今回の講演では、従来の治療法とともに、こうした最新の治療法についてもわかりやすくご紹介したいと思います。

多発性骨髄腫ーここまできた骨髄腫の治療法ー
講師:堺田 惠美子 先生

かつて「治癒困難」とされた多発性骨髄腫治療は、CAR-T療法や新規薬剤の登場で劇的に進化しています。しかし一方で、最新のエビデンスに基づく治療戦略は、複雑で理解しにくいとの声をしばしばいただきます。
本講演では、主治医の先生とのよりスムーズなコミュニケーションを目指して、骨髄腫治療についてわかりやすく解説します。

急性白血病ー新薬開発による進歩ー
講師:内田 直之 先生

長らく限られた薬剤しかなかった白血病治療ですが、近年の新薬開発により、治療を受けられる患者さんが増え、治癒率も向上しています。治療法の選択肢が広がり、それぞれの特性を生かしながらQOL(生活の質)を維持して病気と向き合う方法も増えてきました。今回は、これまでの進歩の歩みと今後の展望についてご紹介します。

慢性白血病ー慢性白血病の新規治療:更なる高みに向けてー
講師:南 陽介 先生

近年、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病に対する分子標的薬の進歩は著しく、より高いQOL改善を目指した治療目標も期待されています。新規治療について紹介し、今後の課題について、参加の皆様とディスカッションさせていただきたいです。

同日、上記先生方も参加する交流会の開催も予定しています。
要事前申込・定員あり

【血液がん交流会】急性白血病 / 慢性白血病
8月2日(土)11:00−11:45 第3会場 →詳細・申込

【血液がん交流会】リンパ腫 / 多発性骨髄腫
8月2日(土)15:00−15:45 第3会場 →詳細・申込

講演者

伊豆津 宏二 ( いづつ こうじ )
国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長

東京大学医学部附属病院、NTT東日本関東病院、虎の門病院を経て、2017年より国立がん研究センター中央病院・血液腫瘍科で血液がんの治療を担当しています。リンパ腫、慢性リンパ性白血病をはじめとして様々な造血器腫瘍に対する標準治療の提供とともに治療開発を行っています。

堺田 惠美子 ( さかいだ えみこ )
千葉大学医学部附属病院 血液内科 診療教授

千葉大学病院血液内科・科長、造血幹細胞移植センター長として血液疾患の診療にあったっています。がん薬物療法を専門としており、造血器腫瘍診療ガイドライン(日本血液学会)、多発性骨髄腫の診療指針(日本骨髄腫学会)などのガイドラインの作成、新しい治療法の開発・確立を目指して活動しています。

内田 直之 ( うちだ なおゆき )
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 血液内科 部長

山口県生まれ。九州大学、浜の町病院、愛媛大学を経て、2005年に虎の門病院血液内科に赴任しました。血液疾患治療全般を行っていますが、白血病、骨髄異形成症候群に対する同種移植、特に臍帯血移植の開発に力を注いでいます。

南 陽介 ( みなみ ようすけ )
国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 科長

1996年名古屋大学医学部卒業。2003年医学博士。その後、UCSD Cancer Centerに留学。2017年より現職に至る。 現在は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)専門委員や日本がん分子標的治療学会理事などを務め、日々、血液がんの新たな治療法の開発や標準治療の確立を通じて、患者さんの更なる希望となる医療を目指している。

司会者

笠井 信輔 ( かさい しんすけ )
アナウンサー

東京都出身。フジテレビアナウンサーとして情報番組「とくダネ!」を20年間担当。2019年10月フリーに。2か月後に血液のがんである悪性リンパ種と判明。4か月半の入院、抗がん剤治療の結果「完全寛解」となり経過観察中。ブログは15万人、インスタグラムは20万人のフォロワーを持つ。2021年#病室WiFi協議会を立ち上げ、「病室にWi-Fiを!」運動をけん引している。著書:エッセイ「がんがつなぐ足し算の縁」(中日新聞社)。「生きる力~引き算の縁と足し算の縁~」(KADOKAWA)。