「レモネードスタンド助成」成果発表

8月9日(日)15:3016:00 第1会場

NPO法人キャンサーネットジャパンはレモネードスタンドの開催支援をしており、寄せられた寄付を原資として小児がん・AYA世代のための啓発や研究などへの助成を行っております。
2025年に第7次「小児がん・AYA世代のためのレモネードスタンド助成」として、総額400万円を小児がん治療成績の向上を目的としたプロジェクトに対し、助成いたしました。
第7次助成団体である3つのプロジェクトについて、進捗・成果のご報告をいただきます。
多くの子どもたちを中心に開催されたレモネードスタンドの寄付がどのように活用されているか、是非、聞きに来てください。

⼩児・AYA世代の再発および難治性T細胞性急性リンパ性⽩⾎病およびT細胞性リンパ芽球性リンパ腫に対するイサツキシマブ併⽤化学療法の初期第II相臨床試験

代表者:埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科 医長 ⼤嶋 宏⼀

予後不良で治療選択肢が限られる小児・AYA世代の再発・難治性T細胞性白血病・リンパ腫に対し、抗CD38抗体であるイサツキシマブを新たに応用した治療開発を目指す。本試験の背景、意義、研究計画と今後の展望を報告する。


急性骨髄性白血病の代謝特性に着目したL-アスパラギナーゼを用いた治療開発

代表者:横浜市立大学附属病院小児科 助教 池田 順治

急性骨髄性白血病(AML)は予後不良であり、新規治療戦略の開発が急務です。本研究では、L-アスパラギナーゼという抗がん薬が、一部のAMLに対して抗腫瘍効果を示すことを明らかにしました。本講演では、その作用機序や有効な併用治療薬を含め、L-アスパラギナーゼを基盤とした新規治療戦略について紹介します。


ダウン症候群に発症する胚細胞腫瘍の新規治療開発

代表者:福井大学医学部附属病院 小児科 教授 梅田 雄嗣

ダウン症の方は一般に比べ胚細胞腫瘍のリスクが高いことが知られています。本講演では、皆様から頂いた大切な検体やiPS細胞を用いて特有の発症メカニズムを解明し、副作用の少ない新しい治療法へと繋げようとしている研究の現在地を紹介します。

講演者

⼤嶋 宏⼀ ( おおしま こういち )
埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科 医長

2001年防衛医科大学卒業。埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科での臨床研修後、理化学研究所および京都大学iPS細胞研究所で基礎研究に従事。2013年より米国Columbia University, Institute for Cancer Geneticsにて急性リンパ性白血病の研究を行う。2019年5月より現職。小児血液・腫瘍診療に従事しつつ、T細胞性およびフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の臨床試験開発に取り組んでいる。

池田 順治 ( いけだ じゅんじ )
横浜市立大学附属病院 小児科 助教

2010年に信州大学医学部を卒業。神奈川県内で一般小児科を研修後、2014年より小児がん専門研修を開始。2022年4月より現職。現在は小児がん診療に従事する傍ら、基礎研究では難治性急性骨髄性白血病に焦点を当て、病態解明やドラッグリポジショニングを基盤とした新規治療法の開発に取り組んでいる。

梅田 雄嗣 ( うめだ かつつぐ )
福井大学医学部附属病院 小児科 教授

1996年京都大学医学部卒業。静岡県立こども病院や京都大学小児科で小児がんの臨床研修後、同大学で基礎研究に従事。2008年から3年間、米国テキサス大学幹細胞センターへ留学しました。帰国後も京都大学小児科で臨床・研究を継続し、2025年12月より現職。小児血液・がん診療に携わりながら、患者様の検体やiPS細胞を用いた病態解明、および新しい治療法の開発に取り組んでいます。

司会者

中井 美穂 ( なかい みほ )
アナウンサー/ キャンサーネットジャパン理事

87年日本大学芸術学部を卒業後、フジテレビに入社。アナウンサーとして「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」など多くの番組に出演し人気をあつめる。95年フジテレビ退社。97年から22年まで「世界陸上」(TBS)のメインキャスターを務める。現在はTV番組の出演のほか、イベントの司会、演劇のコラム、動画配信番組、クラッシックコンサートのナビゲーター、朗読など幅広く活躍している。 2011 年より NPO 法人キャンサーネットジャパンの活動に協力、2018年理事に就任。がん啓発のイベント・市民公開講座の司会などの活動もしている。2020 年 6 月より新国立劇場の理事を務めている。読売演劇大賞選考委員