【日本がん免疫学会共催】
がん免疫治療の最新研究紹介

8月8日(土)12:3013:15 第2会場

免疫細胞のミトコンドリア代謝向上によるがん免疫治療の増強効果
―茶本 健司

がん免疫治療の主役はキラーT細胞である。しかし、老化や生活習慣、がん治療によってT細胞が傷つき治療効果が減弱することがわかってきた。T細胞の品質を高く保つためには、T細胞内のミトコンドリアを元気にし、代謝状態を良くする必要がある。本セミナーでは、がん免疫治療の効果を最大限に引き出すため、免疫の代謝バランスを考えた最新の研究を紹介する。

がん免疫療法の実際
―吉村 清

免疫チェックポイント阻害剤の開発により、がん免疫療法は通常診療へ大きく広がった。本講演では、化学療法・分子標的薬との違い、長期効果や免疫関連有害事象などの特性と課題を概説する。さらに、腸内細菌、サーカディアンリズム、運動など、効果を左右する新たな因子をわかりやすく紹介する。

講演者

茶本 健司 ( ちゃもと けんじ )
京都大学大学院 医学研究科附属がん免疫総合研究センター がん免疫応答制御部門 教授

2006年に北海道大学大学院で博士(医学)を取得後、同大学助教を経て、ハーバード大、オンタリオがん研究所でポスドクとして研鑽を積む。2015年より京都大学で本庶佑研究室の助教、講師、准教授としてがん免疫研究に従事し、2026年より同大がん免疫総合研究センター教授。専門は腫瘍免疫、免疫代謝、自己免疫を中心とした免疫関連疾患。

吉村 清 ( よしむら きよし )
昭和医科大学 臨床薬理研究所 臨床免疫腫瘍学部門 教授

1993年 山口大学医学部卒業後、同消化器・腫瘍外科学に入局。同大学院にて医学博士取得後、2002年より ジョンズホプキンス大学腫瘍科・外科に留学。同大学アシスタントプロフェッサーを経て 帰国し、国立がん研究センター中央病院 先端医療科医長/先端医療開発センター免疫療法開発分野(築地) 分野長を経て、2018年より 昭和大学臨床薬理研究所 臨床免疫腫瘍学部門 教授/昭和大学医学部 内科学講座腫瘍内科学部門 兼担教授、2025年 4月より学名変更で昭和医科大学となる。

司会者

小島 あゆみ ( こじま あゆみ )
ライター&エディター

慶應義塾大学卒業後、日経ホーム出版社(現・日経BP)で女性誌の編集に携わり、フリーランスに。雑誌やウェブ、書籍で、医療・健康分野や科学関連の記事の編集・執筆を行う。2014年、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。