小児AYA世代 治療後の生活と健康管理

8月3日(日)13:3014:30 第1会場

小児AYA世代治療後の晩期心血管合併症について ー腫瘍循環器学ー
― 志賀 太郎

がん治療に関連した心血管合併症の臨床や研究を行う腫瘍循環器学についてご紹介し、今回は、小児AYA世代に治療をうけたサバイバーの皆さんに知って頂きたい晩期心血管合併症やそのマネージメントについてお話します。

晩期合併症予防とライフプランニング
― 橋本 久美子

治療後の晩期合併症予防においては、エビデンスや実践的な健康管理の方法が紹介されてきています。AYA世代特有の進学、就職、結婚、妊孕性などのライフプランニングに、健康管理は欠かせません。長期的QOL向上に向けて大切な軸になります。今回は、治療後の健康管理のヒントになることをみなさんと考えていきたいと思います。

講演者

志賀 太郎 ( しが たろう )
がん研究会有明病院 院長補佐 総合診療部 腫瘍循環器・循環器内科 部長

1992年愛知県立時習館高校卒業。1999年金沢大学卒業。東京大学医学部附属病院内科、公立昭和病院内科、榊原記念病院循環器内科での研修を経て、2008年から東京大学循環器内科勤務、2010年に同科助教。大学病院では主に心不全、心移植などの診療に従事。2013年にがん研有明病院に着任。2022年4月から現職。医学博士。 日本腫瘍循環器学会評議員、膵癌診療ガイドライン改訂委員会委員、日本がんサポーティブケア学会Onco-Cardiologyワーキング長などを務め腫瘍循環器学の臨床や研究に従事。

橋本 久美子 ( はしもと くみこ )
聖路加国際病院 相談支援センター AYA サバイバーシップセンターアシスタントナースマネージャー

聖路加国際病院 相談支援センター がん相談支援室/AYAサバイバーシップセンターにて専任看護師として従事。患者さんの治療、仕事との両立、お金のことなど、がん患者やその家族からのさまざまな相談に応じる。一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会 理事を務め、若くしてがんになった"AYA世代"への支援にも注力している。

司会者

岸田 徹 ( きしだ とおる )
NPO法人がんノート 代表理事

25歳で胎児性がんの告知を受け、抗がん剤治療と2度の手術を経験。2年半後に再発するも、再度手術を受け、現在は経過観察中。自身の闘病体験を通じて「患者の生の声も医療と同じく重要である」と考え、2014年にがん経験者インタビューYouTube番組「がんノート」を開始。一歩踏み込んだセンシティブな患者情報をユーモアを交えて発信し、数多くのメディアで取り上げられる。現在は研修・講演、出版、行政の委員や教育機関での授業など、多岐にわたって活動している。