乳がん治療 2025
乳がん治療2025〜手術前後の治療はどう変わった?
― 上野 貴之
乳がんの手術前後の治療も様々な治療薬がでてきて、同じタイプの乳がんにも関わらず、違う治療がされている場合があります。現在、どのような治療法がどのような考えに基づいて行われているかをわかりやすく説明いたします。
転移性乳がんの薬物療法〜2025年の標準治療と治療選択の考え方
― 高野 利実
ルミナール型、HER2陽性、トリプルネガティブ型乳がんの現時点での標準的な薬物療法の流れや選択肢について紹介するとともに、治療目標に近づくために、どのように考え、どのように選択していくかについてお話ししたいと思います。
講演者

1992年3月東京大学医学部卒業後、2年間の内科研修を経て、1994年より外科専門となる。虎の門病院、都立駒込病院での研修を経て、スウェーデンカロリンスカ研究所へ留学。7年半の留学の後、京都大学、杏林大学を経て、2017年より現在のがん研有明病院乳腺センター乳腺外科に勤務。患者さんが納得できる治療選択をモットーに乳癌診療を行っている。

腫瘍内科を志し、国立がんセンター中央病院レジデント修了後、東京共済病院、帝京大学病院、虎の門病院の3病院で腫瘍内科を立ち上げ、2020年よりがん研有明病院に赴任。「人間に基づく医療(HBM)」をモットーに、日々の臨床のほか、サバイバーシップケア、腫瘍内科医育成、新治療開発、がん教育、AYA世代がんのケアに力を入れている。ヨミドクターにコラム連載中。著書に「気持ちがラクになるがんとの向き合い方」。
司会者

異時性両側乳がん(左:ステージⅡB/右:ステージⅠ)。 2010年、生まれて初めて受けたがん検診のマンモグラフィーで左乳房、9年目の定期検査(エコー検査)で右乳房にがん罹患。現在は経過観察中。初発罹患後6年間、認定NPO法人キャンサーネットジャパンにて乳がん体験者コーディネーター(BEC)養成講座を担当。2020年6月に退職、現在はフリーで学校や企業でがんの啓発活動を行いながら、乳がん関連のセミナー司会進行、ピアサポーター養成のための講師等を多数担当。 患者支援団体メンタル・スパ代表 認定心理士 メンタルコーチ