【日本小児血液・がん学会 / 日本小児がん研究グループ共催】
小児がん

10月25日(日)10:0011:45 第3会場

初めのご挨拶 – 大賀 正一

新型コロナウイルスと小児がん – 木下 義晶

小児がんの患者さんは免疫抑制状態にあり、新型コロナウイルス感染(COVID-19)の高リスクであることが推定されます。しかし治療が遅れることも避けなければなりません。本セッションでは世界中から集まった報告をもとにどのような対策がなされるべきかをご紹介します。

乳児白血病 – 江口 真理子

1歳未満の赤ちゃんに発症する白血病は、先天性白血病と考えられ、乳児期以降に発症にする白血病とは異なる性質を持っています。そのため、遺伝子の検査や治療法を工夫する必要がありますが、様々な治療法の試みがなされ、生存率は以前より良くなってきています。乳児白血病の特徴や治療について解説します。

AYA世代のがんを考える – 松本 公一

思春期・若年成人のがんは、15歳から39歳までのがんを指します。この時期には様々なライフイベントがあり、多感な世代ですが、情報が不足し、支援が十分に行き届いていないことが問題となっています。AYA世代に発症するがんのみならず、成長した小児がん経験者に共通する課題を含めて、現状とこれからについて解説します。

小児がんのゲノム医療 – 寺島 慶太

がん細胞の遺伝情報(ゲノム)に起きている異常を、一度に調べることができる時代になり、小児がんの診断や治療選択にも、がんゲノム検査を役立てることができるようになりました。がんゲノム医療とはなにか、最新の情報をわかりやすく解説します。

おわりのご挨拶 – 松本 公一

講演者

大賀 正一 ( おおが しょういち )
日本小児血液・がん学会 理事長

1984年山口大学卒業後、九州大学小児科入局。その後、同院周産母子センター助手、総合周産期母子医療センター准教授、周産期小児医療学講座教授、山口大学小児科学教授を経て2016年より九州大学大学院医学研究院成長発達医学分野教授。2018年より日本血液学会理事、2020年より日本小児血液・がん学会理事長。専門は小児血液学、免疫学。

木下 義晶 ( きのした よしあき )
新潟大学大学院 医歯学総合研究科 小児外科 教授

1993年九州大学医学部卒。九州大学小児外科入局。
大学院で小児がんの臨床病理学的研究で医学博士。
2007年より2019年まで日本小児外科学会悪性腫瘍委員会委員。
2015年より2020年6月まで日本小児血液・がん学会理事、学術調査委員会委員。
2015年よりJCCG横紋筋肉腫委員会外科療法委員会委員長。
2020年1月より現職。

江口 真理子 ( えぐち まりこ )
愛媛大学大学院 医学系研究科 小児科学 教授

広島大学を卒業後、広島大学病院、広島大学原爆放射能医学研究所、国立小児病院小児医療研究センター(現:国立成育医療研究センター)、英国がん研究所、獨協医科大学、愛媛大学でがんの診療や研究に携わってきました。遺伝子の変化が白血病やがんを起こすことを長く研究してきましたが、最近は遺伝子の変化を同定することで治療に結びつくがんゲノム医療が広く行われ、がんゲノム研究が診療に役立てられるようになったことを嬉しく思います。

松本 公一 ( まつもと きみかず )
国立成育医療研究センター 小児がんセンター長/日本小児がん研究グループ理事・広報委員長

1987年名古屋大学卒。名古屋第一赤十字病院で、造血細胞移植の黎明期の医療に携わる。1994年、米国フレッドハッチンソンキャンサーリサーチセンターに留学し、移植免疫を学ぶ。その後、名古屋大学、トヨタ記念病院を経て、2002年に再び名古屋第一赤十字病院に勤務。2013年から国立成育医療研究センター小児がんセンター長となり、現在に至る。専門は、小児造血細胞移植と神経芽腫、小児がん医療提供体制整備。

寺島 慶太 ( てらしま けいた )
国立成育医療研究センター 小児がんセンター 脳神経腫瘍科

名古屋大学医学部を卒業後、現在は成育医療研究センターで、主に小児脳腫瘍の診療と臨床研究を行っています。昨年成育医療研究センターが、がんゲノム拠点病院に指定され、エキスパートパネルの一員として、施設内外から依頼されるがんゲノムパネル検査の結果解析を行っています。また、小児がんを対象とした新規分子標的薬の治験にも積極的に取り組んでいます。