【中皮腫サポートキャラバン隊共催】
中皮腫

患者さんの熱意によって世界をリードする日本の中皮腫治療

10月24日(土)13:0013:45 第2会場

依然として最も治癒が困難な悪性腫瘍の一つである悪性胸膜中皮腫【Malignant pleural mesothelioma:MPM】の治療に関して、2018年8月に免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブが、これまで存在しなかった既治療切除不能MPMに対する薬剤として日本人34症例を対象にしたMERIT第Ⅱ相試験の結果(ORR 29%,PFS中央値 6.1カ月,6カ月生存率85%)を踏まえ、世界に先駆けて日本において保険償還されました。今まで肺癌治療に準じて行われてきた中皮腫の薬剤開発において、この承認はまさにEpoc-makingであり、患者さんの熱意が実ってこの偉業が達成されたと考えられています。このように、患者さんの熱意によって世界をリードする日本の中皮腫治療の現状について概説します。

講演者

栗林 康造 ( くりばやし こうぞう )
兵庫医科大学病院 呼吸器内科 臨床教授

1995年兵庫医科大学卒業。2001年同大学院修了、以後、同大学病院、朝日大学病院を経て、2019年より現職。なお、兵庫医大中皮腫センターは、2008年の設立時より兼任しています。日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、日本がん治療認定医機構【がん治療認定医・暫定教育医】、日本アレルギー学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医

松島 和枝 ( まつしま かずえ )
中皮腫サポートキャラバン隊

2010年に義母を「悪性胸膜中皮腫」で亡くす。2011年に「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」に入会。義母を看病し、看取った経験から「中皮腫患者、家族、遺族」に寄り添った支援を目指し活動している。同会で役員をしている夫などと共に各地を訪問し、「アスベスト被害者」の掘り起こしにも努めている。2017年7月には同会の国際交流の一環として、イギリスにおける「アクション・メソテリオーマ・デイ」に参加する。