BEC/CINは全国のサバイバーのミカタです!

BEC/CIN5人の認定者の皆さんからの活動報告

8/19(土) 15:30-16:30 コングレスクエア日本橋 第2会場(ホールB)

BEC乳がん体験者―コーディネーター/CINがん情報ナビゲーターは、キャンサーネットジャパンが2007年より開講した養成講座の修了生達です。彼らは、全国各地でがん患者やそのご家族、また地域のために活動をしています。
今年は、4名のがん体験者と一人のご遺族がご自身の活動を発表します。最初はだれでも一人です。しかし、コツコツと活動していくうちに仲間が出来て、だんだん大きなチームになり病院や地域で活動する輝く卒業生達、本当に輝いています。ぜひ、たくさんの方にお越しいただき、サバイバーの力を感じてください!!サバイバーはがん患者のミカタです!!!

乳房再建 迷われている方にPiFができること

木全 裕子

BEC 9期 木全 裕子(きまた ゆうこ)

乳がん体験者 愛知県

6年前東海地区で乳房再建の情報を求めさまよっていた仲間が集まり情報交換をはじめたことが「乳がん体験者の会PiF(ぴふ)」の原点です。そのときの仲間がそれぞれの形で乳房再建を行い、順番に情報を共有することで人の輪が広がっていきました。
私たちがこうして救われ、元気をもらい勇気を出して再建に望めたように、今迷っている方のための活動を広げていきたいと思うようになり、BECを取りBEC8期の坪内さんと本格的に「乳がん体験者の会(ぴふ)」をはじめたのが2014年です。
不安そうに入ってみえた方が笑顔になって帰って頂ける場となるように活動をしています。
PiF(Pay it Forward)は『恩送り』の意味です。

青森県の活動と患者会のこれから

小嶋 朋子

BEC 12期 小嶋 朋子(こじま ともこ)

乳がん体験者 青森県

私は平成23年4月乳がんが見つかりました。治療が進むにつれ出てくる不安をなんとかしたくて患者会に入会し仲間のありがたさをしりました。
青森県は短命県・がん死亡率NO1などワースト1がいっぱいです。
そんな青森県で弘前市を拠点に活動している乳がん患者会「ほほえみネットワーク」に入会し、会を運営する立場となり
「相談する」から「受ける」立場となり自分の知識のなさ・サポートする難しさを知りました。
そんなとき県の取り組みによりBEC12期を受講し、認定を受けることができました。
大学病院がんサロンさんとがん種問わずで「ふらっとカフェ」を月1で開催していますが、いつでも気軽に集える「カフェ」を模索中です

CINが私の活動原点

CIN 11期 浪瀬 耕造(なみせ こうぞう)

CIN(8)、11期生 ご遺族 神奈川県

私は平成24年に妻をがんで亡くしました。約1年の「がんとの向き合い」でしたが、その間氾濫する情報に混乱し、各種療法にも走りました。
最初は自分のための「がん」の勉強のつもりでCINを受講しました。
CNJ主催のイベントやセミナーに参加するうちに医師・患者・支援者等と知り合うことが出来、特に患者さん達が「自分らしく輝いて生きている」ことに感銘を受け、勇気をもらっています。
それ以降、「今、辛い思いをしている人達への支えになりたい」と地域・病院・施設等でボランティア活動をしていますので今日はその一端をご紹介します。
がんに関係する人への対応ではCINで習得した知識と人の繋がりがとても役にたっています。

街の保健室オープン

吉村 市代

BEC 9期 吉村 市代(よしむら いちよ)

乳がん体験者 長崎県

平成20年、肺がんと乳がんのダブル告知をひとりで受けました。幸いに手術の結果、肺がんは間違いで別の病気でした。乳がんも間違いであってくれとの願いは叶わず、つきあって約10年です。5年前に早期発見啓発講演会を行い、その後検診を勧めた友人に乳がんが見つかった事をきっかけにNPOを立ち上げ長崎県との協働事業を2年半実施しました。
この事業が終了するときに、今後どのような展開を考えているかという行政からの質問に答えたのが「街の保健室」です。今年6月、やっとオープンいたしました。
会場は「夜の街」のスナック。私の仕事は「スナックのママ」なんです。昼間は営業しません。小学校の時「保健室」ってなんか安心感ありませんでしたか?

京都府 京都乳がんピアサポートサロン~fellows~での活動と今後

横治 佳世子

BEC 10期 横治 佳世子(よこじ かよこ)(CIN受講生)

乳がん体験者 京都府

産婦人科医院で検査技師として勤務し、2016年2月から京都乳がんピアサポートサロン~fellows~で活動しています。
両側乳がんをきっかけに、この経験を生かしたいと思いながらも何もできずにいましたが、正しい知識を学ぶ事を第一歩にしようとBECを受講しました。また胚培養士としての経験を妊孕性に生かしたいと思っています。
サロンでは、個別相談を基本に、リハビリヨガの会、集う会、セミナー等を定期的に開催し、ピアの方々が前向きに日々の生活を過ごせるように、不安な気持ちを語り合い共有できる場所を作りたいと考えます。
このご報告が、何かを始めたいと考えている方の第一歩を踏み出すきっかけになり、自身の糧になる事を願っています。

司会
大友 明子

大友 明子(おおとも めいこ)

NPO法人キャンサーネットジャパン(乳がんサバイバー)

第1回OCTセミナーに参加。2010年12月乳がんの告知を受け、左乳房を全摘、現在ホルモン治療中。治療中にBEC乳がん体験者コーディネーター養成講座を受講し、以前から勉強していたコーチングと乳がんの知識を融合し、「主治医に言うほどではないけど、なんかモヤモヤ~な方、集まりませんか?の会」という乳がん患者さんを対象にしたワークショップを毎月都内で開催中。また、現在、キャンサーネットジャパンで、BECの事務局を担当。家族は夫と娘2人(高1・小5)。