【一般社団法人日本がん看護学会共催】
ナースの役割、見えていますか？

“身近にいるはず！がん看護のスペシャリストたち”

がん看護を専門とした専門看護師や認定看護師、退院後の生活を見据えた調整を担う退院調整看護師などなど、さまざまな役割をもったナースが活動しています。がんの治療や療養と生活を両立しながら暮らしていく方々の力になりたいと、熱い信念をもち活動しているがん看護のスペシャリストたちが皆さんの身近にもきっといるはずです。前半は、外来通院や外来化学療法センターでの看護支援を、後半はがん相談支援センターや緩和ケアチームでの看護支援について紹介します。

早川 満利子（はやかわ まりこ）

東京医科歯科大学医学部附属病院 がん看護専門看護師

がん看護専門看護師として、がん相談支援センターや緩和ケアチームでの経験を基に、現在は大学病院の外来診療の場や、外来化学療法センターでがん患者さん・ご家族のサポートをしています。また、病院では相談しづらいことでも自由に相談できる地域においても、ボランティアでがん相談に応じています。

小澤 桂子（おざわ けいこ）

NTT東日本関東病院 がん看護専門看護師

病院で、がん看護専門看護師として主に、がん相談支援センターと化学療法センターで働いています。がん相談支援センターでは、自分の病院のがん患者さんやご家族だけでなく、病院外の方からのご相談にも対応しています。化学療法センターでは、外来で抗がん剤治療を受ける人のより良いケアについて、他の看護師とともに検討しています。

糸川 紅子（いとかわ ベにこ）

静岡県立大学看護学部 がん看護専門看護師

私は３年前から看護大学で看護師養成に携わる傍ら、臨床で化学療法を受けるがん患者さんの生活に焦点を当てた研究をしています。外来で化学療法を受けながら１日１日を大切に生きる工夫について患者さんに教わりながら、これから看護師として巣立つ学生へのメッセージを送っています。

梅田 恵（うめだ めぐみ）

昭和大学大学院 保健医療学研究科

がん看護専門看護師（がん患者さんへの看護を専門とする看護師）を育てている教員です。そして、同時にがん看護専門看護師として、病院のがん医療の現場でがん相談や外来などでも活動をしています。2012年よりCNJの理事としてがん情報について共に考えさせていただいています。患者さんの権利や尊厳を護る看護を目指しています。