肝がんに対する治療

“診療科の枠を越え、総合力で肝がんを克服する”

8/6(土) 12:00-12:50 コングレスクエア日本橋 ルームB

肝がんの多くは慢性肝炎もしくは肝硬変に合併するため、治療には背景肝の状況も考慮せねばなりません。手術に加え、ラジオ波焼灼療法・肝動脈塞栓療法など他のがんにはない有効な治療が複数あり、条件により使い分けが必要です。さらに肝炎ウィルス制御や生活習慣是正など、がんと直接関係ない面へのカバーも重要です。肝がんに対する最新の総合的な治療戦略につき、概説します。

講演者
長谷川 潔

長谷川 潔(はせがわ きよし)

東京大学大学院 医学系研究科 肝胆膵外科分野 准教授

1993年東京大学医学部を卒業後、同大第2外科に入局。1996年藤枝市立総合病院外科、1999年NTT関東病院外科をへて、2001年以降、現東京大学肝胆膵外科に在籍。2008年講師、2009年准教授、現在に至る。専門は肝・膵・胆道の悪性・良性疾患の外科治療および肝移植。原発性肝癌取扱い規約委員会委員および肝癌診療ガイドライン第4版改訂委員会委員長補佐を務めている。

司会
小西 敏郎

小西 敏郎(こにし としろう)

東京医療保健大学 副学長・医療栄養学科長

1972年東京大学医学部卒業。胃癌や食道癌・大腸癌などの消化器癌の手術治療を主にする外科医。趣味は内緒(ナイスショットと呼びます)。自身が2007年に早期胃がんの内視鏡治療を受け、また前立腺がんの手術を2009年に受けた。いずれも非常に早期で発見でき完治したのも毎年定期的に検診を受けているおかげ。